Sunreef Yacht ...2
- 2012.03.04
- Sunreef Yachts
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さて、Sunreef70Powerのシートライアルです。
この波切、見てください!
本当にナイフのように波を切り裂いて進みます。たまたまかっとんできた70フィートのスポーツフィッシャーマンの引き波もこれでスパッと切り裂き、まったく船に動揺を感じないといっても過言ではありません。もちろんスタビリティーはカタマラン(双胴艇)のためにジャイロを積んだようにバシッと踏みとどまり横揺れもありません。
それでいて、カタマラン特有の喫水が浅いことも作用して、コンサンプション、燃料消費量が著しく少ないことも、すばらしいことです。本来カタマランが発明されたのはセーリングなどでその抵抗の無さや軽量化からスピードを追求するものですが、Sunreefは逆手にとって燃料消費を稼ぐことにコンセプトを置いたのです。
様々なエンジンチョイスができるSunreefですが、70ftには370馬力の2基がけから選べ、この船にはなんと大馬力のMAN870馬力の2基が搭載
でも、実際にスカンジナビアから地中海への航海では平均スピード11ノットで時間当たりわずか20リットルの消費量実績!タンク容量は8000リッターですので航続距離なんと4000ノーチカルマイルです。
それでいて2350rpmのマックスでは23ノットが出せますので、もう十分!!
(オプションMAXエンジンはMAN1350HPで30ktオーバー)
下の写真は2200rpmでまわして21ノットが出ていました。このスピードでシートライアルをし、波切の良さ、安定性を実感いたしました。
船長に話を聞くと、現にこの船は地中海から自走してきて、さらにカリブ海をぐるっと遊んできたとチャートを見せてくれました。 追い波時にも、バウが波に突っ込んでしまうことは一切なく、またブローチングすることもなかったそうです。
恐れ入りました! そしてこのとき乗り合わせたふぁお見るからにお金持ちファミリー
この方々からお声掛けをいただき、日本から来たというとものすごく親しくさせていただき 「実はマイアミに来る前に東京にいたんだよ」と写真を見るとそれはホテルの部屋からの景色。ムム!どこかで見覚えが! 「コンラッド東京?」 と聞くとわかるかとよりファミリアに写真を見せてくれたのですが、それが機内の写真 なんじゃー、プライベートジェットじゃーありませんか 聞くと、ヨーロッパからドバイ、シンガポールで仕事をして東京マイアミと来たんだそうです。しかも彼のもっている船はトルコにFerretti810、それとどっか聞いたことのないところにパーマージョンソンと言ったと思うのですがメガヨットのようです。 そんな方がSunreefに興味を持っているのは、だってメガヨットみたいな大きいばかりで不自由な船を買うより、港の出入りに気を使うのではなく、その自由な航海にメガ同様の広さを求められるSunreefに興味を持ったんだとのこと。 しかもシャロウウオーター(浅瀬)の多いカリブにおいたら面白いんじゃないと セミカスタムなこの船はこの広さを自由にデザインできるし、もっと自分なりのゴージャスな船というか動く別荘が作れるだろうと、まさしく、船のエスタブリッシュメント的なお言葉でした。いるんですねー、広い世界には! 次回は、そのSunreefのセミカスタム加減、というかどういうふうにアレンジできるのかを引き続きご紹介します。 つづく